『商売上手な切り口ではあるが…』
商談、経費、接待等、仕事におけるさまざまな切り口を、秀才・凡才・バカ そしてゴルゴ13の場合にわけて、各人がどのように振舞うかについて述べる…という切り口で、ゴルゴ13のストーリーを紹介している本。

うーん、非常に商売上手な切り口ではあります。読者のほとんどはスナイパーなど経験しないのですから、ゴルゴ13と比較してどう、と言われても参考にならない。逆に、ゴルゴ13はフィクションの世界なんで「なぜ彼は失敗しないのか」と言われても、最後の瞬間にはご都合主義が待っているだけなので、どのような説明をしても問題は起こらない。つまり、作者の分析力は人並みぐらいあればそれで十分面白い本に出来うるという意味で、商売上手です。

あえて言うと、漫画喫茶にでも行ってゴルゴ13全巻を読んだほうが面白い、って辺りが最大のネックでしょうか。全部読んでる暇が無い、と思っている人ほどこういう本を読むんでしょうが…(はまったよ)。